1913　井川館 開業

「美人の湯」として知られたあやめ御前ゆかりの源泉をセールスポイントに、木造2階建ての「井川館」を開業。

1953　時代と共に歩みながら

戦後の混乱期も乗り越えた昭和20年代後半、時代は高度経済成長期を迎えます。それまでは、文人や経済界の重鎮など、限られた層の隠れ家だった伊豆長岡も広く知られる温泉地となり、新婚旅行や家族旅行など、異なる客層のニーズに応えるため、おもてなしも徐々に変化を余儀なくされていきます。

1993　バブル経済の中で

空前のバブル景気の中、宿泊業界は団体旅行が主流の時代を迎えます。井川館も鉄筋7階建てに改築。しかし、その後のバブル経済の崩壊と共に、団体旅行の需要は減少の一途をたどることになるのです。

2006　経営の健全化を目指して

団体旅行が激減する中、過剰な投資が経営を圧迫。金融機関の協力の下、財務面、サービス内容、営業方法、オペレーション等、すべて一から、大幅な見直しを行います。

2008　団体型旅館から個人向け旅館へ

「和の香、和の湯」をテーマにした貸切湯浴み処「香湯庵waroma」を増築。それと同時に、徹底的なサービスの見直し、新しいもてなしの模索を進めます。それまで【団体9：個人1】の割合だった客層を、わずか二年で【個人8：団体2】に逆転させ、健全な経営に転換を遂げました。

2013　宿名も新たにリニューアルオープン

創業100年を機に、井川館から「香湯楼井川」へと宿名を変更。リニューアル工事も行い、「五感で楽しむゆらぎ」をコンセプトにした新しい宿として生まれ変わりました。

2014　イカワリゾート誕生

香湯楼井川のオープンを機に、リニューアルプロジェクトチームが独立。旅館をおもしろくする会社「イカワリゾート」が設立されました。